2022年を振り返って
2022年を振り返って
2022年は私の人生において、一つの転換点となる年だった。
これまでの人生を振り返っても自由気ままに生きており、思いついたことはとりあえずやってみようの精神で進んできた。
楽しく学べる空間を作りたいという想いは高校生くらいの頃からわずかに抱いていた。
いや、幼少期に何度も読んだファーブル昆虫記が起源かもしれない。
そこでは、このように描写されていた。
「一時学校の先生をしていたファーブルは、規律にとらわれずに野山で子どもと大人が一緒に学ぶスタイルを取った。」
ずっと頭に残っていた。
前後して、私自身も自由な学校として知られるきのくに子どもの村学園に入ったり、そうかと思えば競争と詰め込み勉強で埋め尽くされた中学受験戦争に突き進んだり、方針が真逆な中学高校を経験したり…。
気がつけばいろんな環境を経験していた。
そして、コロナ禍の到来と前後して、ブログとYouTubeが始動した。勉学の伴侶となるメディアを作りたかった。
幼少期から控えめでおとなしい性格の私が、何を思ったのか。
そして2022年。
小さな教室、学心(がくしん)を創った。
せっかくなら独りで始めよう。これまでもずっと独りだったし。
自信はあったが、不安が一切なかったと言えば嘘になる。
まず存続できるかどうかの不安。テナント代どころか家から教室の交通費すらままならない(と思う)こともあったが、いまや志高い人ばかりが集まっている。
さらに一人経営特有の不安(責任)も付きまとう。これまで失うものが少なかったため、休日は好きに野山を駆け巡っていたが、自分が身体を壊すと皆に迷惑がかかってしまう。まあ、関西はアルプスや雪山から遠いし怪我・事故のリスクが小さくちょうどいいのかもしれない。
さて、学心の様子も少し。
他の進学塾とは全く異なる。自分で学ぶ姿勢を教育理念として掲げているが、すでに学びの達人ばかりである。
いまは灘中・灘高を目指す生徒が大きな割合を占めているが、受験を超越して自学の精神、自分で道を切り拓く力を身につけて行ってほしい。
今年は教室が誕生した。
来年は教室と生徒たちが一段と成長した姿を見せてくれるのだろう。
追記
私が教室を開いてから、昔からの読者様より「ガクさんがきっかけで、自分も教育事業を始めました」という嬉しいお便りが届いた。
また別の読者様からは「ぜひ寄付したいです」とのお申し出も。
温かいご支援に感謝申し上げます。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
コメント